SSブログ
広告スペース

すべてがFになる ネタバレ 封印再度 4話 [すべてがFになる ネタバレ 封印再度 4話]

すべてがFになるの3話の封印再度、そうきたか・・・。
S&Mシリーズの中でもこれ結構好きな人いると思うんだけど、
重要人物も原作も限りなく削られてたね。


原作ネタバレになっちゃうけど、
萌絵は自分が血液の病だと犀川先生にウソをつくんだ。
犀川先生は萌絵の命がもう長くないと思い、
教職をなげうってまで萌絵と一緒にいようかとも考えるのだ。
入院中のそんな萌絵に代わって、この壺と匣の件を調べるっていう筋書きになってる。


この萌絵がついたウソは賛否両論あるけど、
この本を読む上で犀川先生の人間性にも関わるところ。
なのに、ドラマではこの部分はきれいさっぱり見事に割愛されてたね。
個人的には絶対外せないと思う部分だし逆にここがおもしろいから気になる人は原作読んでみて。

楽天はこちら              アマゾンはこちら
↓↓                  ↓↓

 



ドラマの雰囲気はなんだか金田一耕介っぽいし香山家の誰もが妙に怪しげだし、
でも正直ものすごく巧妙なトリックとかではなくて、
ちょっとね、無理矢理感のある部分も確かにあると思うのだ。


ただ、「封印再度」というタイトルはものすごくおもしろいよね。
英語タイトルが「WHO INSIDE」でどちらも読みは同じだけど、
凶器が再度封印されたとか、中に誰がいるのか?とか、
結局は、謎が再び封印されたってことでもあるのかな。
それと、犀川先生の気持ちもね。


そんな封印再度の謎解き編、4話はかなり難解。
3話で犀川先生が屏風の解説してたけど、この結末もその人の感じ方によるのかも。
以下ネタバレ含むので知りたくない人は注意してね。

3話のおさらいなんだけど、

午後5時。
林水さんと長男の多可志が蔵で話しをする。
午後6時
孫の祐介と犬が蔵に入るが、その時、中に「もういない」と母親に答える。
でも、手についていたのは絵の具ではなく林水さんの血。
午後7時
食事のため多可志が蔵に呼びに行くが、応答がなく扉も開かない。
午後8時
使用人が食事を持っていくが、蔵の扉は開かない。

こんな感じだったよね。


で、いきなり結論なんだけど、
林水さんは自殺。
ただ、その場には妻のフミもいたのだ。


実は、孫が蔵に入った時、林水さんは既に血を流して蔵の中で倒れていた。
孫が「いない」と言ったのはウソではなく、
死んでいる=いない(亡くなる)みたいな感じで言ったのだ。
電池がないというのと同じ感覚だね。


ただ、その時点ではかすかに意識のあった林水は、
孫が蔵を出たあと自力で蔵から出て、蔵の扉を閉め裏門へと向かう。
午後7時と8時に扉が開かなかったのは、中に人がいたわけではないのだ。
仏画を湿気から守るために完璧にリフォームされて密閉空間となっていた蔵は、
気圧の関係で自然現象的に扉が開かなくなっただけだったのだ。


そして、たまたまマリモが瀕死の林水を見つけ助けようと車に乗せた。
原作では事故で橋から車ごと転落・・・とあるけど、ドラマでは不明。
ただしこの事故でマリモがこの時の記憶を失くし、あとから思い出すのだ。


では、凶器はどこへ行ったのか?
ここで、あの壺と匣の秘密が明らかになるのだ。
これは、犀川先生が実際に実験するのだけど、
封印再度2.png
実は、壺の中に入っている大きい鍵は、
易融合金とかなんとかっていう低い温度のお湯でも溶ける合金になってる。
壺の中に熱湯を注ぐと溶けるのだ。
封印再度.png
次に、匣の上にある3か所のボタンのうち、1か所が外れるようになってるから
その穴から壺に入ったお湯を注ぎ入れる。
すると、サーモスタットのような仕掛けのフタは簡単に開く。
さらに、中の仕掛けによりお湯が冷めると溶けた金属が固まって短刀ができ上がる仕組みなのだ。
その短刀を使って林水さんは自分の胸を刺す。
短刀を引き抜き、再び熱湯を入れた壺の口に短刀を差し入れる。
短刀は熱湯の熱で溶けて壺の中に入る。
壺の底に鍵の形をした型があるのでお湯が冷めると再び鍵型に固まる。

という、ほんとにそんな代物があるのならぜひ見てみたいけど、
とにかくそういう摩訶不思議なアイテムだったのだ。


では、なぜ林水は自殺したのか?
これは、もう林水さんくらいの芸術家の域に達しないとわからないのだけど、
屏風に「天地無我」という言葉があるように、
あの世にもこの世にも自分は存在しない。自分を高めるために己を消す。
完全な美を求めるために死ぬことが最後のひと欠けなのだ・・と。


林水さんは死ぬ前に妻の絵を描くんだけど、妻のフミはその絵をすぐに燃やすのだ。
燃やして初めて作品が完成する・・・てなんのこっちゃ?なんだけど、
不完全な中に完全な美を見出す逆説の美学ということか。
精神世界の話しなので、
ここまでくるとほんとのことは犀川先生にもわからない。


ただ、フミはそんな林水の生き様を自分ひとりのものにしたかった。
だから、林水の死に立ち会い誰にも話さなかったのだ。


でも、それはフミの証言に過ぎず、
もしかしたら、林水さんは自殺かもしれないし、フミが殺したのかもしれない。
自殺ならなぜ林水さんは蔵を出たのか?
でも、犀川先生はそのことはもう警察には言わないと決める。
あえて答えを出す必要がないと犀川先生は考えたのだと思うのだ。
犀川先生と萌絵の胸の内に秘めたまま、
永遠の秘密として封印するのだ。


・・・とここまでは原作の結末なのだ。
原作では息子の多可志は死なないんだけど、
ドラマの予告編では井戸の中で死んでた?よね。
おそらく多可志は自殺するほど達観できる器に達していないし、
とすると、ドラマの結末は違ってくるのかもしれないね。
もしかしたら、フミが犯人だと確定するのかも・・・。


nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

Copyright © ひつじまみれ All Rights Reserved.
QLOOKアクセス解析

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。