松本清張二夜連続ドラマスペシャルの第2弾は、
不朽の名作と言われている
「霧の旗」。
もう何度も映像化されてるけど、今回は、堀北真希ちゃん主演で
12月7日よる9時から放送だよ。
しかも、脇を固めるキャストが豪華。
高橋克実、木村佳乃、古畑新之、福士誠治、谷村美月、でんでん、渡辺いっけい、橋爪功、椎名桔平。
現代版にちょっとアレンジされてるみたいだから
原作とはちょっと設定を変えてきてるけど、
姉弟愛、貧困、冤罪、そして復讐っていう大筋はそのまま。
清純派女優の堀北真希ちゃんの悪女っぷりがどう描かれるのか、楽しみだよね。
桐子(堀北真希)は、食品加工会社で働きながら、知的障害をもつ弟の正夫(古畑新之)とつつましく暮らしていた。
正夫は工場で働きながらも姉の桐子の愛情を一身に受け、朗らかな性格だったのだ。
そんな正夫がお給料をもらって帰った日、
近くの家から若い男を見送る女に目を奪われる正夫だった。
女はなぜかバツの悪そうな顔をして、「これで黙っとってくれる?」と
1万円札を正夫に握らせた。
女に手を取られ動揺する正夫。
そのことを聞いた桐子は、そんなお金を受け取ったらダメだよ、
と正夫を諭すのだった。
そこで、正夫は翌日ひとりで返しに行くと答えた。
その言葉通り、翌日お金を返しに行った正夫は、
そこで、女が何者かに殺されているのを発見。
容疑者として拘束されてしまうのだ。
知らせを受けた桐子は、警察で弟の無罪を必至に訴えるのだが、
警官は聴く耳を持ってくれない。
正夫は取り調べでもなにも答えることができなかったのだ。
そんな弟を何とか助けようと、
桐子は以前ニュースで見たことのあるカリスマ弁護士の大塚(椎名桔平)のもとを訪ねるのだ。
ところが、ちょうど大きな事件を片づけて
愛人の径子と旅行に行くことになっていた大塚は桐子の依頼を断って去って行き、
桐子は、貧乏人のみじめさを思い知らされるのだった。
そんな桐子の思いもむなしく、正夫には無期懲役の判決が下ってしまう。
さらに、獄中の劣悪な環境のため、正夫は熱中症で死亡してしまうのだった。
弟の無念を死を前に、
桐子は、社会の理不尽さに、ふつふつと湧き上がる怒りを感じるのだった。
地元にいられなくなった、桐子はその後上京し、
キャバクラ「マーメイド」で勤務することになった。
正夫の事件を追っていた常連の記者からも大塚のことを聞かされ、
ますます復讐の念に駆られる桐子だった。
一方、キャバクラの同僚の信子から、
レストラン「水無瀬」の副マネージャー杉浦(福士誠治)の尾行を頼まれるのだ。
信子は杉田のことを心から愛していたが、
杉浦は、元恋人で現在大塚の愛人である「水無瀬」のオーナー、径子のことを
今でも忘れられないでいた。
桐子がそんな杉浦を尾行していると、杉浦が何者かに殺される現場に居合わせてしまった。
しかも、偶然その場には径子もいたのだ。
桐子は、偽証をして径子を殺人犯に仕立てる。
径子は殺人犯として逮捕され、愛人関係にあった大塚の社会的地位も危ぶまれた。
大塚は、弟の無実の証明と引き換えに、径子の証言を取り下げてほしいと桐子に嘆願。
桐子はその言葉に乗ったふりをして大塚を部屋に招き強引に関係を迫るのだ。
その後、大塚から強姦されたという内容の手紙を検察に送り、
大塚に対する復讐を果たすのだった。
っていう、結末だったけど、
桐子が復讐すべき相手って、この大塚弁護士だったのかな?
本当は、正夫に罪を着せた犯人とか警察の方がひどくない?
って、ちょっと思うんだけどね。