百田尚樹さん原作の映画、モンスターが4月27日に公開です。
高岡早紀さん主演で、特殊メイク使ってものすごい顔になってるけど内容は結構衝撃的よね。
原作読んでみたけど、なかなかえげつない話しになってる。
テレビで扇風機おばさんとかっていうの見たことあるけど、美を追求するあまりにあんなになっちゃったのよねえ。
いきなりネタバレするんやけど、モンスターの主人公の和子は若くて死んでしまって逆によかったかもって思う。
女ってどこまでも美を追求する生き物なのかと、ちょっと虚しくなった。
美を追求するのは別に悪いことじゃないけど、ここまで来たら悲しい。
あ、でも別に和子が扇風機おばさんになるわけじゃないよ。
顔はきれいなまま死んでしまうんやけどね。
そして男の美人への下心みたいなものも、ものすごくわかりやすくて笑ってしまった。
和子は、バケモノと言われるくらいすごい不細工でみんなにバカにされるんよね。
でも、親まで自分の子供につらく当たることないのにねえ。
で、ある事件をきっかけに親からも縁を切られ、ひとり東京に出た和子は短大を出るんやけど、醜い顔のために就職もできへん。
やっとの思いである工場に就職できたんやけど、当然周りからは距離をおかれる。
そんな時、ふと目に留まった雑誌の整形の広告に、和子はかすかに心が動かされるんよね。
最初はちょこっと目を整形しただけやねんけど、どんどん美への欲望が生まれる。
もっときれいになりたい!!
さらに整形をするためにお金が必要になって、和子は風俗の世界に入っていくようになる。
顔のことでいじめられてきた精神的苦痛を考えたら、風俗の仕事なんてなんでもない。
それに、お金をためて整形すれば自分は生まれ変わることができるんや!って思いで。
和子の美への欲望は、あるひとつの夢の実現へと移る。
それは、子供の頃にかすかに恋心をもった英介に、きれいになった自分を振り向かせること。
整形を重ねて完璧なまでの顔を手に入れた和子は、その後生まれ育った故郷に帰ってレストランのオーナーとなる。
田舎にこんなおしゃれなレストランができ、しかもオーナーが絶世の美女とあって店は大繁盛。
今では名を変え顔も変え誰もかつての和子だと知らないので、かつて自分の顔をバカにした男たちまでが鼻の下をのばしてなびいてくる。
そして、とうとう英介と出会う瞬間が来る。
すでに結婚している英介だったが、ひと目で和子に夢中になり離婚するとまで言い出す。
そして、和子はやっと長年の想いを遂げることができるんやけど、が、しかし・・・。
ラストはね、ほんとに和子がこれで幸せだったのかどうか、ものすごく複雑。
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